MOS 6510

コモドール64の内部の、MOS 6510プロセッサ(左下の40ピンDIP)。右側のチップがMOS SID(Sound Interface Deice)である。それぞれのチップは名前の下に製造年と週(WWYY)が記されている。

MOS 6510は、モステクノロジー(MOS Technology, Inc.)が設計したマイクロプロセッサである。これは、大きな成功を収めたMOS 6502に修正を加えたものである。

6502からの主要な変更点は、8ビットの汎用I/Oポートを追加したことである(ただし、6510の多くの版では6ビット分のI/Oピンしか使用できない)。加えて、アドレスバスがスリーステートの動作となった。

6510が広く使用されたのは、ホームコンピュータコモドール64(C64)だけである(ごく少数が、C64のポータブルタイプであるSX-64でも使用された)。C64とSX-64の両方で、プロセッサの拡張ピンはメモリマップを制御するために使用された。C64ではデータセッテ (Datassette)テープレコーダのモーターを制御するためにも使用された。プロセッサのアドレス$01に正しいビットパターンを書くことで、ROMI/Oを隠し、C64の64KBRAM全体を見せることが可能であった。


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